教員採用試験に落ちたらどうする?―それでもあきらめてはいけない理由

教員を目指すための基礎知識

もし、教員採用試験に落ちてしまったら、教師になるのはあきらめたほうがいいのかな…?

くま太です。
もちろん、1回で合格できればそれに越したことはないですが、万が一、不合格になってしまっても、あきらめる必要は全くありません
この記事ではその理由を解説します!

採用試験に落ちてもあきらめなくていい理由

もし、教員採用試験に落ちてもあきらめなくていい理由は2つあります。

  1. 実は、採用試験合格者の半数は、2回以上採用試験を受けている。
  2. 万が一、採用試験に落ちたとしても、教壇に立つチャンスはいくらでもある。

それぞれについて、見ていきましょう。

採用試験合格者の半数は、既卒者

教員採用試験には、実にさまざまな受験者がいます。教員免許状さえ持っていれば、いつでも受けることができるからです(一部、年齢制限のある自治体はあります)。

では、合格している人はどのような人なのでしょうか?

1次試験の時点では、受験者の多数が新卒の人になると思いますが、2次試験になると新卒と既卒の人の割合が半々くらいになります。そして、最終的に合格する人も、やはり半数かそれ以上の人が既卒者です。

つまり、採用試験合格者の半数は、2回以上採用試験を受けていることになります。では、既卒者の人は、採用試験合格までどのような進路を選んできたのでしょうか。

採用試験に落ちても教壇に立つ方法

教員採用試験に落ちても、教壇に立つ方法があります。というよりは、多くの人がそれでも教壇に立って現場で活躍していますので、1度くらい落ちたからといって教師の道をあきらめてはいけません

採用試験に落ちてしまった人の多くは、以下のどちらかの道に進む場合が多いようです。

  1. 臨時的任用で常勤講師になる。
  2. 非常勤講師になる。

では、この2つはどのように違うのでしょうか。

臨時的任用の常勤講師

臨時的任用の常勤講師というのは、例えば各学校で欠員の出ている教科について、実質的には2年や3年といった任期付きの教員として雇われるということです。例えば、産休を取っている教員の代わりに臨時的に雇われる、といった具合です。

常勤講師の場合、勤務条件は正規雇用の教員と変わりません。担任を持つこともありますし、部活動の指導や委員会の担当など、他の教員と業務内容は変わりません。ボーナスも支給されます。正規雇用との大きな違いは、雇用期間に定めがあるということです

非常勤講師

非常勤講師の場合、常勤とは違い、朝から夕方までずっと学校にいるわけではありません。非常勤の場合は、依頼された授業の時間だけを担当します。

ですので、非常勤の場合は、給料も授業1コマ当たりの時間給になっており、担当したコマ数に応じて支払われることになります。ですので、多くの人が、複数の学校を掛け持ちで担当しています。あるいは、副業することも可能です。

常勤と非常勤、どちらを選べばよい?

常勤講師も非常勤講師も、それぞれにメリット・デメリットがあります。

まず、常勤講師の最大のメリットは、収入が安定していることです。また、正規の教員と同じ扱いなので、教員としての経験も多く積むことができます。逆にデメリットは、時間の融通が利かないことです。引き続き、採用試験の合格を目指すためには対策が必要ですが、常勤の場合はその時間が取りづらくなります。

非常勤講師の場合には、夏休みなどの授業がない期間には収入が減ってしまいます。ただし、勤務時間が限定されるので、教員採用試験に向けた対策に時間を当てやすくなります

また、どちらにしても、各学校の次年度の教員配置の状況を見ながら採用を決めていくため、採用決定時期が遅くなる傾向があります。新卒の場合、周りの人たちの進路が決まっていく中で自分だけがなかなか決まらないなど、不安を感じてしまうこともあるでしょう。

常勤講師と非常勤講師、どちらを選ぶかは経済的環境や必要な試験対策の内容によっても変わってきます。自分がより採用試験合格に近づけるほうを選びましょう。

常勤講師や非常勤講師になるには

多くの場合、各教育委員会で講師採用のための登録システムが用意されています。自分が採用されたいと思っている自治体のホームページなどで確認して、登録しておきましょう。

登録しておくと、あなたを採用したいという学校があった場合に電話がかかってきます。その後、面接などを経て採用が決まります。

また、あなたが新卒ならば、大学のキャリアオフィスや教職指導担当の先生に、引き続き教職を志望していることを伝えておくこともお勧めします。場合によっては、大学宛に直接講師紹介の依頼があったり、卒業生から採用できる講師を探しているといった連絡が先生宛にあることもあります。ときには、教育実習でお世話になった学校からお声がかかるなどということもあります。

いろいろなところにアンテナを張って、採用のチャンスを待ちましょう。

浪人して合格を目指すのはNG!

1年間浪人して採用試験の対策に専念したいと思うのですが…

個人的には、浪人はお勧めしません
現場に出て働くことのメリットのほうが、明らかに多いです!

採用する立場に立ってみれば、新卒の人であれば現場に立ったのは教育実習くらいですから、過去の実績よりも将来性を見込んで採用することになります。一方で、既卒の人は、ある程度の現場経験があることを前提として見られる面もありますので、どちらかというと即戦力かどうかがポイントになります。

現場での経験を積めば、面接でアピールできることが圧倒的に増えます。そうした現場経験者と浪人の人とでは、面接の場で歴然とした差がついてしまうでしょう。

その他、模擬授業や場面指導、集団討論などにしても、現場での経験がものをいう場面が必ずあります。ときには、勤務先の校長先生や教頭先生が、忙しい合間を縫って面接の対策をしてくれることもあります。ですので、浪人はデメリットの方が多いと言えるでしょう。

また、自治体にもよりますが、現場経験が一定年数以上になると、筆記試験が免除されたりすることもあります。浪人してしまうと、そのチャンスも遠のいてしまうことになります。

まとめ

いかかでしたでしょうか。教員採用試験の倍率は昨今下がってきてはいますが、それでも3~5倍、自治体や教科によっては10倍近くなることもあります。1発合格は誰もが望むところですし、当サイトでもそのための多くのノウハウやコンテンツを発信していきます。でも、やはり試験ですので、受かる人がいれば落ちる人もいます。

しかし、だからといって採用試験に落ちたから教師をあきらめるというのは、非常にもったいないです。実際に多くの人が、複数回チャレンジして、ようやく合格を勝ち取っています

また、仮に落ちたとしても、翌年から教壇に立つことは十分に可能です。あまり先のことばかり見て不安になりすぎないことが大切で。必ず、あなたにもチャンスが来ます!

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