【場面指導】基本のテーマで実践編(その1)―学級全体に指導する場面指導

場面指導・模擬授業対策

くま太先生!!
場面指導の実践練習をしていきたいので、指導してください!

おお、採子さん、気合が入っているじゃないか!
よろしい!では、ビシバシいくから覚悟しなさい!
まずは、場面指導でありがちな基本のテーマからだ!

場面指導の基本のテーマ実践(その1):学級全体に指導を行う

場面指導でよくある基本設定は、何か学級で問題が起こり、それに対して教員として児童・生徒の前に立って指導を行うといったパターンです。忘れ物が多い、授業に集中できていない、教室の備品に落書きされている、掃除をさぼる子がいる…等々、実際に起こりそうな問題を提示されて、そのことに対して学級全体に指導するという設定です。

今回は手始めに、「掃除をさぼっている人がいると学級の一部の子どもたちから訴えがありました。あなたは学級の担任としてどのように指導しますか?」というテーマで考えてみましょう

全体の構成をイメージする

もしあなたがこれから授業をするとしたら、導入→展開→まとめをどのように構成しようか考えると思います。場面指導も同じように、どこから入って、本題に入って、どのようにまとめようか、その構成をイメージすることが大事です。

くま太的おススメ対策法は、パターン別に導入とまとめをある程度固定しておき、本題の部分をテーマに合わせて対応するというやり方です。例えば、今回のように学級全体に指導するパターンが来たら、まず「帰りの会」という設定にして、導入部分では今日あった良かったことを話し、そのあと残念なこともあったという流れで本題に入って、最後は明日に向けて期待を込めて肯定的な雰囲気で終わる、といった感じです。ここにはめていけば、忘れ物でもいたずらでも、流れ的には同じで形でいけると思います。

ロールプレイ型の場面指導では、その場でテーマが与えられて、1分程度で構成を考えてから実演という場合も多いです。構成に使える時間は割と短かったりしますので、そうした意味でも得意な構成パターンにはめていくやり方がおススメです。

実践してみよう

ここでは、3分間で場面指導をロールプレイで行うという想定で実践してみたいと思います。各自治体によって時間設定などは違うと思いますので、実施要項に合わせて各自でアレンジしてみてください。

今回のテーマは、先ほどもお伝えしたように「掃除をさぼっている人がいると学級の一部の子どもたちから訴えがありました。あなたは学級の担任としてどのように指導しますか?」です。

構成を考える

まず、面接官からテーマを伝えられ、構想を練る時間を1分間与えられたとします。構成は先ほど見たように、ほめる(導入)→本題(展開)→肯定的な声掛け(まとめ)と決めているので、特に本題の部分で何を話すかに集中して考えましょう。

「ほめること」から導入する

時間が来たら、ロールプレイスタートです。ロールプレイに入る直前に、面接官に「帰りの会の設定で行わせていただきます。」と断りを入れておきましょう。

導入部分は、「今日あった良かったこと」です。本題に入る前の枕の部分ですので、内容は何でも構いません。ですので、話す内容を決めてしまってしっかり練習しておけばよいということです。小学校であれば「給食の配膳がスムーズだった」とか、中学生であれば「授業態度が素晴らしいと他の先生から聞いた」とか、自分が話しやすいネタを作っておくとよいでしょう。

もし3分間のロールプレイであれば、導入は30秒程度でしょう。話始める前に、「姿勢を正してこちらを向いてください」といったような声掛けをすると、より臨場感も出るでしょう。

本題へ展開

導入の話が一通り終われば、本題に入ります。導入でほめる話をしていますので、その流れで「こんな風に、今日はこのクラスの良いところも発見したんですが、残念ながら良くない話も耳にしました。」などというセリフを挟みながら、メリハリをつけることが大切です。

さて、今回のテーマは、掃除をさぼっている子どもがいるということなのですが、頭ごなしに「掃除をきちんとしなさい」と言うだけでは工夫がありません。教員から怒られるので掃除するというのでは、子どもたちの成長にもつながりません。ぜひ、子どもたちが自分たちで考えて自発的に行動できるような声掛けを考えてみてください

例えば、「海外では生徒が自分で教室の掃除をするという国はほとんどないんだけど、日本では自分たちで学校の掃除をするのは当たり前になっています。それはなぜだと思う?」といったような問いかけをして、生徒とのやりとりをしてみる中で、掃除の大切さに気付かせるなど、子どもたちとのコミュニケーションを取る姿勢が大切です。頭ごなしに上から注意するだけ、といったロールプレイにならないように注意しましょう。

持ち時間が3分の場合、本題は2分くらいかけてじっくりやるのが良いでしょう。子どもたちへの発問・応答などを使ってしっかり間を取れば、導入部分とのメリハリもつけやすいでしょう。

肯定的な声掛けでまとめる

まとめは、肯定的な声掛けをするように意識しましょう。しっかりと指導することはもちろん必要ですが、子どもたちが自発的に望ましい行動をとってくれるようにするには、励ましの言葉も重要です。

今回のテーマは掃除ということですので、明日への期待の言葉を最後に持ってくるとよいでしょう(帰りの会設定にした理由もここにあります)。掃除は毎日するものですから、今日はできていなかったけど、明日はできると信じているというメッセージを伝えるとよいでしょう。

ここで、導入部分で話した良いところを引き合いに出して、「〇〇〇のような良いところがあるクラスなので、みんななら掃除ももっとしっかりやれると思います!」のように持っていくこともできます。そうすると、導入部分で話したことがまとめとして生かせますし、どうして初めにほめるところから導入したのかについての理由付けもできます。

3分設定であれば、まとめは30秒ほどでしょう。導入30秒、展開2分、まとめ30秒でぴったり収まる計算です。5分であれば、もう少しゆとりをもって話せますので、特に本題の部分で子どもたちとコミュニケーションを取りながら、しっかり伝えるべきことを伝えられるように内容を充実させましょう。

自分らしさを出したロールプレイを磨いていこう

場面指導や模擬授業など、面接官に実演して見せる試験は、自分らしさを発揮できるチャンスです。つまり、「自分が教員になったらこんな風に指導できるぞ!」というところを見せればよいのです。

そのとき、誰かの受け売りや真似ばかりでは、あなたの良さが出ないばかりか、面接官にも確実に見抜かれてしまいます。練習をしていく中で、自分のスタイルをしっかりと見つけていくことが大切です

例えば、おなじように子どもたちをほめる場面でも、どんな誉め言葉を使うのか、どんな順番で話すのか、表情や声の抑揚、ジェスチャーなど、人によって使い方は様々です。ぜひ、一緒の教採を受ける仲間と練習しながら、良いところ・悪いところを指摘し合って自分らしい教員像を作り上げてください。それが出来上がってきたら、合格は近いですよ!

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